JAZZおぼえがき

会社員、主婦、ジャズ愛好家の三足のわらじです。趣味でジャズベースを弾いています。

これ、すごく面白いです!→【証言で綴る日本のジャズ】シリーズ

面白すぎて、夢中で読んでいます!

「証言で綴る日本のジャズ」シリーズ。

 

 

自分がまだ生まれてもない時代に思いを馳せたりするのがめちゃめちゃ楽しいです。

 

貞夫さんのところには理論を教わりに行ってた。増尾も行ってたし、今井尚(たかし)(tb)も行ってた。学生もプロも一緒になって、習いに行ってたの。初めて貞夫さんがジャズの理論をアメリカから持って帰ってきたからね。それまで、日本のミュージシャンはみんな「こんなものかな?」という程度でやっていた。それを、「ここはこういうことで」といってね。それが大学二、三年のころ。

【証言で綴る日本のジャズ】鈴木良雄/第2話「渡辺貞夫と共演」 | ARBAN

 

これとか、まじかーーー!って感じです。なんかロマンがある。。

初めて持って帰ってきた、とか~!今はネットがあるもんな。すごいな。

なんかこういう歴史を聞くと、自分が今やっていることも人から人への継承の結果なんだなって思えて、地に足のつくような気持ちになれます!

 

 

 

あとは、こちら、読んだとき「うわーーーー」って感じました。

 

あのバンドが一番長くて、6、7年やってた。そのころになると、ビバップの仕事をしてもつまらなくて。それで自分を探す旅に入っていった。一生懸命にベースを弾いても黒人みたいには弾けない。いちばんガックリきたのは、ビルとジュニアのバンドでハーレムに行ったとき。バンドのリーダーふたりが黒人でしょ、ピアノがウォルター・ビショップ・ジュニア、ドラムスがリロイ・ウィリアムス。メンバー全員が黒人で、オレだけが日本人。

マンハッタンでやっているときは周りにいろいろな肌のひとがいるからあまり気にならない。ハーレムで演奏していたときにパッと周りを見たら、ぜんぶ黒人だった。オレだけが黄色で、必死にやっている。みんな「イエー」ってノッているのに、オレだけがビートのことを考えたりしている。

そのときにサーっと冷める自分が見えちゃって、「オレ、なにやってるんだ?」「これ、オレの音楽じゃないよ」。それまでにもモヤモヤはあったけど、自我に目覚めた。「自分の音楽を作らなくちゃダメだ。もうビバップはやりたくない」となって、しばらくして、ビルとの最後のレコーディングも断って。


【証言で綴る日本のジャズ】鈴木良雄/第5話(最終話)「ザ・ジャズ・メッセンジャーズにスカウトされる」 | ARBAN

 

うわーーー、こうなっていくのかーーー。みたいな気持ち。。

昔、あるサックス奏者(日本人)の方が「ジャズに対して異邦人である我々」という言い方をしていたのを思い出しました。チンさんのこのインタビュー、すごく理解できます。まだ自分はそこまで全然いってないけど、こうなる瞬間があるかもしれないこと、わかります。これに対する答えはまだ自分の中にないけど、、、。

 

 

 

このシリーズ、とてもおすすめです!

シリーズ2は市の図書館にあるようなので借りてみようかな\(^o^)/