二度目のブランク
私事ですが妊娠しまして
バンド活動を全てストップしました
ちょうど妊娠がわかったときと、緊急事態宣言が同じくらいだったので
妊婦がコロナになったときの影響を考えて、4月から全て活動はストップ、バンドも抜けました
産婦人科に行く以外は外出しない生活を送ってます
実は長らくにわたる不妊治療をしていたので、積極的に妊娠したいという希望は最初からありました
イコール、いつかはバンドを抜ける可能性がある
でもそれはバンド仲間には言えませんでした
不妊治療している自分、まだ子どもがいない自分の心の拠り所だったから、言って「じゃあ辞める可能性のない人探そう」ってなるのが怖かったから
この前読んだ漫画の台詞を借りると「できない人」じゃなくて、せめて「あえて作らない人」のふりをしていたかったから
本当は妊娠がわかったら、そのときブッキングしてるライブはやり通して、後任を見届けてから引退したかったのですが
コロナや、思った以上に妊娠初期の体調が悪かったことなどあわさり、ブツ切れになってしまったことだけが心残り
でも、妊娠初期の一番体調が悪いであろう期間、世の中が自粛自粛でちょっと助かったかも
GW前あたりからずっと家で寝たきりだったので、4月~は自粛でちょうどよかったというか…ライブあっても、①タバコの煙はどう避ける? ②あんな重い荷物(コントラバス)持って移動なんてこわすぎ ③単純につわりで死ぬ などの理由で、結局コロナがなくても突然欠場とかしてたかもしれない。認識の甘さ…
こんな感じで絶賛体調不良なので、オンラインセッションなどの波には乗り遅れたんですが(´・ω・`)
というか現在進行形で乗り遅れている。
で、今日書きたかったのは、人生二度目のジャズのブランクになりそうだけど、果たしてそうかな!?という話
私の一度目のブランクは、大学を卒業して、社会人になって~結婚直後くらいまで
このときは単純に自分の実力が受け入れられなかったです。
練習時間は明らかにガクッと落ちる、院生や留年してる同世代はまだバリバリやってて比べて羨む、練習環境はどうやって確保する?ジャズ友達がいなくなった…語れない楽しくない…
など、悪くなる一途って感じ
お店のセッションにも行ってみたけど、こういうセッションジジイ、セッションババアになっていくのか!?と未来に希望が見えず←失礼ww
自分が未熟すぎて、「生活全てを練習に捧げてない人」になる自分を許せなかったんですよね、、、
(学生のとき「生活全てを練習に捧げて」たかというと全然そんなことなかったのにね。笑)
それでモチベーションも何もかも下がり、結婚し、夫はジャズとは全然関係ない人だからそこで盛り上がるわけもなく、ブランクへ…という感じ
このときはあんまりジャズ聴くこともしてなかった。
今回も、やはりブランクはブランクになるんでしょうけど、前回とは何か感じ方が違います
まずは、ジャズ研時代の友人と細く長くの付き合いが復活してきて、「語り合う」ことが確保できていること。これはでかい!!!!
私は他人と共感し合うことでよりハマっていくたちなんだとよく理解できました。
また、これまでの経験から、「ブランクがあっても歌さえ流れてれば復活できる」と実感できていること
うまく言えませんが、自転車みたいなもの?
そりゃテクニックは落ちるのですが、数年触って/乗ってなくたって、身体は覚えているというか。
もちろん復活したときまた練習の負荷をかけていかないといけないのは必須なのですが…
あと単純に、いつかセッションババアになる未来を許容できるようになったこと笑
これらを合わせると、やっぱりライブの予定もないし、人と合わせることがないので練習意欲はわかないのですが(←笑)それでも今回はジャズ聴くことがめちゃくちゃ楽しいんですよねー!
練習はしないけど、自分の大好きな過去の名演を、全パート歌えるようになる。とか、そういう楽しみ方をしています。
たぶんホルモンバランスの影響だと思いますが、妊娠してからめちゃくちゃ涙もろくなって、何か聴くだけで泣きます。感度上がりまくって、なんかお得な感じ。。何聴いても尊い。。。友人からは合法ドラッグと呼ばれた。
今回ジャズからある面では離れるけど不安が少ないもうひとつの理由は、
社会人なりたて、結婚した頃の自分は、自分の好きなこととかやりたいことを後回しにしてしまって、というか自分の「好き」って、気を付けないと埋もれさせてしまうくらい自分は危ういんですけど、
自分が自分でなくなっていくような感覚があって、それがストレスになっていった反省があります
もちろん待ち望んだ我が子なので全身全霊で溺愛しますが、私自身の個人的な「好き」をうやむやにしてまでやるつもりはない
というか、それをやってしまうと、子への依存になるのがこわくて
子のせいではないのに、自分を犠牲にしてるのに!!!という思想になりそうなのが嫌だなと
何が言いたいかというと、ブランクその1のときみたいに、自分を後回しにしてまで人生イベントに浸かりきらないようにしよう、という視点を得られたので、その点では成長できたから安心ということです。
あともうひとつ…
今年の頭くらいから感じていた、「自分はクリエイターか、消費者か?」という問題
クリエイター側になろうよ!!と誘われたことで、
自分は消費者で、消費者が満足。クリエイターになりたいとも思わないし、それを目指した活動は居心地が悪いかもしれない。という気持ちもすこーーーしだけ気づいたかもしれなくて…
(もちろんまだまだ道半ばだったし、クリエイターを目指し鍛練していけば楽しさを見いだせたかもしれないんだけど)
そうやって自分の中で「私はこっち。」と自分の希望がわかったことで、ただYouTubeと一緒に歌って楽しい♪それ以上でも以下でもない、と自己認識できたので、「このままじゃいけない」→嫌になって全部やーめた、っていう負のループは回避できそうだという気づきもありました。
まあそうは言ってもバンドやめたのさみしいわ~~~
「このバンドが最強!!!私は回りが好き、回りも私のベースを必要としてくれている!!!音楽の仲間!!!!!」と心から思えたバンドだったからな…
第二の青春だったし、本当に本当に色々な気持ちや心構えを勉強させてもらいました。
仲間がほしくてほしくてさみしかった、20代前半の私に教えてあげたいね。やってたらいいことあるぜって。
ご清聴ありがとうございましたm(_ _)m
おしまい。